DAシンポジウム 2022
特別企画
招待講演(8月31日(水))
半導体デジタル産業戦略と関連施策について
齋藤 尚史 様(経済産業省 商務情報政策局 情報産業課)
招待講演(9月1日(木))
実ロボットのための深層予測学習の実装と応用
尾形 哲也 先生(早稲田大学/産業技術総合研究所)
深層学習は画像、音声、テキストなどの分野で驚異的とも言える成果を上げている。しかし実世界はモデル化が困難な現象に溢れており、応用が容易ではない。我々が提案している深層予測学習は「実世界の学習は不完全である」ことを前提として、身体を持ったシステムの感覚運動情報を学習する。本講演では、この深層予測学習を用いたロボット研究の成果と、複数企業との共同研究事例を紹介する。加えて独立したロボットに深層学習を応用するための消費エネルギーを考慮したアーキテクチャに関する共同研究を紹介する。また我々の内閣府のムーンショットプロジェクト、スマートロボット "AIREC" (AI-driven Robot for Embrace and Care)」の概要を紹介する。
特別セッション(9月1日(木)):リコンフィギャラブルシステム研究セッション
多様性と環境変化に寄り添うエッジAI基盤の実現に向けて
高前田 伸也(東京大学)
大規模処理用FPGAアクセラレータの高位設計
Hasitha Muthumala Waidyasooriya(東北大学)
FPGAによる超低電力布線論理型AIプロセッサ
小菅 敦丈(東京大学)
招待講演(9月2日(金))
私たちはこうやって記事を書いている-2022年版 −雑誌からWebへ、そして私たちのWeb 2.0へ−
小島 郁太郎 様(株式会社日経BP 日経クロステック編集)
情報伝達手段として定着したWebやネット。その陰で、存在が難しくなる雑誌などの紙媒体は少なくない。半導体の技術情報の提供に記者として35年以上携わってきた私の仕事のスタイルは、主軸が雑誌からWebに移ることで変わった。そして現在、私が記事を書いているWebメディア「日経クロステック」は、さらなる変化を迫られている(私たちのWeb 2.0)。今回、私の仕事のスタイルの変化、および変わらない記事作成の基本をご紹介します。メディアへの情報提供の参考になれば、幸いです。
招待講演(9月2日(金))
ニュースペース時代の宇宙ロケット・衛星に求められる設計技術
森岡 澄夫 様(インターステラテクノロジズ株式会社)
ここ10年ほどで民間主導の宇宙開発が世界で活発化し、ニュースペースと呼ばれる、民間ロケットや小型衛星コンステレーション(多数の衛星による協調ミッション)の登場により、宇宙機の作り方も従来の信頼性最重視の手法から、ある程度の失敗を許容しコストや開発スピードを重視する手法へ様変わりしつつある。商用ベースにのる民間宇宙機の実現が可能になった主な理由の一つが、LSIやセンサ等の電子部品の高性能化と低価格化である。民生部品の活用は現在の宇宙開発の技術トレンドである。本講演では、民間宇宙機のアビオニクス(電子情報系)に現在使われている、あるいはこれから必要となってくる部品や設計技術を、LSIや組み込み機器の視点から紹介する。